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導入事例

上杉 謙信
代表取締役社長

上杉 謙信<br>代表取締役社長
事例 01

株式会社塩謙信

生産性向上の戦い

上杉 謙信
代表取締役社長

おいしく安全な塩を送り届けたい。
そのためにも、生産性向上が急務でした。

株式会社塩謙信は、おいしく安全な食用塩を製造する食品製造会社です。日本海の海水を取水・ろ過するなどの方法で、多くの食卓で愛される「塩謙信」が有名です。
年々、生産量を着実に増やしてきた一方で、250名の従業員の労務管理に大きな課題を抱えており、一昨年に勤怠管理ツールを導入しました。それによって得られた効果は管理部門の業務改善に留まらず、全従業員の意識改革までも実現されたそう。その変化を、上杉謙信社長に自ら語っていただきました。

−まずは、勤怠管理ツールを導入した背景を教えてください。

上杉謙信さん:
私が「塩」と出会って商売を始めた頃と比べると、工場も今では3つのラインが稼働しており、従業員数も250人にまで増やすことができました。人が増えることは非常に喜ばしいことではありますが、憂鬱なことも出てきました。
一つ目は、毎月の従業員の勤怠の締め業務。これが250人ともなると大変大変。給与にも紐付きますから、この集計業務にはミスが許されない訳ですね。ここに月末から月初にかけて、相当な労力を取られてしまっていました。

−給与が本来支払われる額より少なかったりすると、従業員のモチベーション低下にも繋がりますね。

まさに、そうなんです。パートタイマーの方々は、働いた時間の対価として給与がある訳ですので、我々も非常に神経を使いながら集計をしていました。
二つ目は、従業員の健康面です。従業員が150人を超えた頃、工場長を任せていた柿崎君という創業期からの社員が倒れてしまいまして。今では全快して、再び会社を引っ張ってくれているのですが、当時は少し働き過ぎだったのかもしれませんね。私はそんな状況も把握しきれておらず、体調異変の前兆に気付くこともできませんでした。

−社員の勤務状況の実態を、しっかり把握しきれていなかった、と。

はい。うちの社員は本当に頑張る人たちばかりで、そのお陰もあって急成長してきた訳ですが、私が陣頭指揮を取りながら、全従業員の勤務状況を詳細に把握することは困難な企業規模になっていました。
しかし、勤怠管理ツールを導入してからというと、月末の締め業務に割く時間も圧倒的に削減できましたし、給与計算のミスもゼロになりました。また、社員の勤務時間を可視化できたことで、働き過ぎの社員の健康管理にも対策を打つことができるようになりました。

−業績にも、効果が現れたと聞きましたが?

えぇ。勤怠管理ツールを導入した一昨年から比べますと、会社全体の売上げも上がっておりますが、特筆すべきは、社員一人当たりの利益額が増えたことでしょうか。これは、勤務状況の可視化によって最適な人材配置が可能になったこともありますが、社員一人一人が「働く時間」を意識するようになったことが大きいと思います。生産性が劇的に向上しました。

−勤怠管理ツールが、管理側だけでなく従業員の意識までも変えたんですね。

勤怠管理ツールを導入したことで、私たちの労働生産性が高まり、より多くの人に塩を送り届けることができるようになりました。生産性が向上したことで、人気焼き鳥チェーン「風林火山」さん向けのオリジナル岩塩を生産する新しい取り組みも始めることができました。塩謙信のおいしく安全な塩を日本全国津々浦々にお届けする。そんな夢に向かって、社員一丸となって取り組んでいます。