導入事例
織田 信長
代表取締役社長
株式会社はじまり
ホウレンソウの戦い
織田 信長
代表取締役社長
ホウレンソウという業務面だけでなく、
風通しのよさを実現したかった。
株式会社はじまりは、愛知県の尾張(おわり)地区に本社を構え、ゲーム事業を軸に急成長し、今では6つ事業を展開する創業4年のスタートアップ企業です。
順風満帆に成長を続けていた矢先、信頼していた幹部の退社や、現場社員たちの不満が顕在化するなど、社員エンゲージメントと呼ばれる組織的課題に直面。そんな難局を打開するのに大きく公献したのが、チャットツールでした。チャットツールの導入とその活用法について、織田信長社長に語っていただきました。
−チャットツールを導入するまでは、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)がしにくい組織文化だったそうですね。
織田信長さん:
はい。私自身、そのことに全く気付いていなかったのですが、いま思えば、本当に風通しの悪い組織文化だったと思います。悪い報告や連絡ほど遅く、業務における相談もほとんどなかった。もちろん、プライベートの相談なんて全く無かったです。
−カリスマ社長と言われる織田社長らしいエピソードですね。
あぐらをかいていたのだと思います。自分自身、全く気付いていませんでしたので。幹部の退社、現場の雰囲気の悪さ、コミュニケーション量の少なさなど、問題に気付いた時に、すぐに手を打たなくてはと猛省したのを覚えています。
−なぜチャットツールを?
ホウレンソウが大事だということは、当たり前に理解していました。しかし、当社の場合はホウレンソウしやすい環境づくりこそが最も大事でした。レポートラインは、トップダウンとボトムアップのどちらも必要だと思ったのと、誰でも意見を言える環境や問題提起しやすい環境に変えていく必要があると思ったので、その一つの解決策としてチャットツールを導入することにしました。
−チャットツールを導入して、何が変わりましたか?
クローズドな意思決定を減らすことができました。なぜ私自身そのような方針を定めたのか、会社の向かう方向はどっちなのか、社員には何を期待しているのか、どんな議論を経て事業戦略を定めたのかなど、チャットツールを活用して、できる限り社員に開示するようにしました。透明性こそ、風通しの良さをつくると思ったからです。その結果、社員から反応をもらえたり、業務レポートが上がってきたり、意見をくれる社員が現れたり、明らかに今まで無かった変化が見られるようになりました。
−単なるホウレンソウのツールではなく、会社の透明性を実現するツールとして機能したのですね。
こういった使い方をトップである私自身がするようにしたことで、現場におけるコミュニケーションも圧倒的に増えました。マネージャー層も会社のビジョンを業務に落とし込みやすくなり、現場メンバーも意志を持って仕事をするようになったと聞いています。もちろん、チャットツールによってホウレンソウに関しては量・質ともに改善しており、事業成長に結びつく手応えを感じています。何より、会社と社員の相互理解が進み、社員の不満が減っていったことが嬉しいですね。
−働き方にも変化は見られましたか?
はい。この環境ですので、当社もリモートワーク期間が続いています。希望者は自宅から働いてもらって構わないようにしているのですが、チームで行う業務でコミュニケーション量が減ってしまうと、どうしても質が落ちてしまいます。ですが、早くからチャットツールを導入していたことで、リモートワーク期間もうまく社員が対処してくれたと感じています。実際、プロダクト開発のスケジュールなども大きく遅れることなくリリースすることができていて、頼もしい限りです。
それから、思い付いた事業アイディアを投稿する専用チャンネルを作ったのですが、私以外にも多くの社員が日頃から投稿してくれていて、ここから生まれた新規事業も誕生しそうです。
本当にいま会社全体がいい雰囲気で進んでいるので、ここからの当社の成長を楽しみにしていてください。