旅の新たな可能性は、トラックにあり。

2022年2月28日 12時00分 公開

長距離の移動手段と言えば、新幹線、飛行機、バス。そこにトラックが参入する、というニュースが届きました。手を組んだのは日本利通の大久保利通社長とIWAKURA TRAVELの岩倉具視社長。二人が提唱する「モビリティトランスフォーメーション」に迫ります。

――トラックでのライドシェアとはさすがに驚きました。大久保社長と岩倉具視社長、どちらのアイデアですか?

岩倉社長:どちらからということではなく、二人で結論に達した感じですね。

大久保社長:岩倉さんとは幾度か中小企業の会合でお会いする機会があり、雑談の中でお互いの業界の課題などを共有していました。

岩倉社長:大久保さんにおすすめの深夜バスツアーを見せていたら、ちょうど長距離トラックのルートと同じだと聞いて。面白い偶然だなと思ったんです。

大久保社長:「トラックを旅行者とライドシェアするのはどうか」と言われて、面食らいましたね。トラックは荷は載せてきたけど、人を載せたことはなかったですから。

岩倉社長:私たちIWAKURA TRAVELの顧客は20〜40代が中心なんですが、彼らは普通の旅に飽きている。ちょっと変わった旅やレトロな旅、面白い苦労ができるスローな旅に需要があるんです。そこで、トラック移動ツアーを企画しました。

大久保利通と岩倉具視

――具体的にどんな旅程なのでしょうか?

岩倉社長:基本的には深夜バスツアーと同じです。新宿や東京から、トラックで大阪や四国まで移動するんです。事前にドライバーさんと交渉すれば、助手席にも座れますよ。

大久保社長:荷台は人を載せるようにつくられていないので、ソファや電灯を用意しました。岩倉さんから質のいいものにしてほしいと言われたので、ヴィンテージで揃えてね。若いグループから家族連れまで、さまざまな方に利用してもらっています。

岩倉社長:料金は一人あたり1万円程度。深夜バスは価格破壊が進んでるから、競争したほうが負けです。勝負しない代わりに、付加価値の高い体験を提供する。ヴィンテージソファでくつろいで音楽をかけ、しゃべったり食事したり。コンセプトは「移動型の秘密基地」です。

大久保社長:はじめは本当に申し込みがくるのか半信半疑でしたが、発売日に一瞬で満席になりました。ドライバーも気を良くしてね(笑)。自分たちが普段食べに行く美味い店を教えたり、お客さんと交流しています。

岩倉社長:ヒッチハイクって根強い人気があるんですよ。でも、安全面を考えると例えば女性ひとりや家族では難しい。日本利通さんのドライバーさんなら、信頼性は抜群です。

――確かに、映画のような旅ができそうです。

大久保社長:飛行機や新幹線、バスには乗ったことがあっても、大型トラックに乗ることは滅多にない。希少価値があるツアーなんですね。

岩倉社長:ちいさなお子さんも楽しめますよ。飛んだり跳ねたりしても、トラックはびくともしません。大きな声を出して眉をひそめられることもない。親御さんも気が楽なんです。自分たちで運転しなくていいしね。

大久保社長:新しい旅行サービスを私たち運送業者が手がけるというのは、業界も寝耳に水だったようです。

岩倉社長:大久保社長はいち早くチャットアプリを導入するなどデジタルにも積極的で、素晴らしいですね。

大久保社長:物流業界ではいまだに電話、FAXを使ったアナログな業務が中心です。人手不足も重なり、現場はかなり疲弊している。負担をなくすため最近では請求管理アプリも導入し、業務改革を進めているところです。

――業務のボトルネックをデジタルでスムーズにするのですね。

岩倉社長:エッセンシャルなライフラインが一番アナログっていうのは大問題ですからね。大久保社長がいれば、物流のデジタル改革もスピードアップしていくはずです。

大久保社長:物流は止めてはならないもの。そのためには、現場の課題をしっかり解決していく必要がある。中小企業である私たちが錦の御旗になれるよう、先頭を走りたいですな。

日本利通が導入した
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株式会社日本利通

大久保利通

社会インフラの運送業界に一石を投じる
道なき道を突き進む経営者。

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岩倉具視

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